「むにむに」
第7号 私の子育て経験談
皆様こんにちは。
代表 小坂治美です。
私は、自分の長女が高校生になった頃、彼女との関わり方に限界を感じ、それをキッカケに心理学を学ぶことになりました。
可愛いけれど、彼女が分からず、私自身が疲れ果てていました。
心理学を学んでからは、目から鱗がたくさんありました。
中でも、学校の校長先生が悩んでいる私に「理屈はいらん。子どもの目の前でおにぎり握って食べさせろ」の言葉でした。
子どもがどう思うかより、親として「愛してるよ」を普段の生活でどれだけ見せていけるかということです。
その時の私は、「それくらいやってます!」と鼻息荒く噛みつきました。
すると校長先生は、「じゃ、子どもの話に耳を傾けてないんやな」と返してきました。
これには、全く反論できませんでした。
私は、自分の子どもが誰と遊んで、何に興味を示しているかを、全然知らなかったのです。
ここからが、長女と私の南極の氷を溶かす「向かい合う」のスタートでした。
長女に声を掛けても、無視されることが何年続いたでしょうか。
途中、惨めになって涙したことなど、数え切れませんでした。
長女は、「ママは、家族より仕事が大事で、私のことなんて可愛いと思ったことないでしょ。」のセリフを何度言われてきたか…
家の事情で、私が家計を支えていかなければならない状況だったので、娘のやりたいことを応援したい気持ち一心で、朝から晩まで働いていたのです。
必死だったから、娘の話を聞く余裕さえありませんでした。
あれから、11年。
南極の氷は、完全には溶けていません。
ただ、主人や次女も応援してくれる中で、確実に凸凹親子の氷は、小さくなっています。
「もっと早く発達凸凹を知っていたなら、世界も変わっていたかなぁ」と考えることもありました。
そう、私が悩んだ苦しみは、味合わない方がいいのです。
どうぞ、保護者の方が考えを広げ、お子さんを受け入れてもらえたなら、笑顔いっぱいの「むにむに」が生まれるでしょう。
たくさんの「むにむに」が生まれるように、私共も頑張ります。